東京で会社設立するなら、代行の依頼先を比べて決めるメディア 東京の会社設立を、代行手数料と実費込みの総額と区の制度で比べる

会社設立 東京 支援

東京で会社設立する人が使える支援を、区市の特定創業支援等事業の証明書、都の制度融資、スタートアップ向けの窓口に分けて紹介します。証明書は本店を置く区市で本人が取るもので、代行では取得できない点に注意が必要です。

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東京で会社をつくる前に、使える支援を一度に見渡したい方へ

東京で会社設立を考え始めると、「創業支援」「起業支援」という言葉をあちこちで目にします。区の創業セミナー、東京都の相談拠点、制度融資、国の公庫、民間のインキュベーション施設。どれも嘘ではないのですが、誰が運営していて、いつまでに動けば間に合うのかがばらばらに書かれているので、全体像がつかみにくいのが実情です。

このページは、東京都内(23区・多摩地域)に本店を置いて会社設立をする方に向けて、使える支援を区市・東京都・国の3つに分け、手を付ける順番で並べ直したものです。会社設立の代行を頼む場合でも、支援の多くは本人が受けに行く必要があります。代行に任せられる部分と、自分で動く部分の線引きも各所に書きました。

本サイトは広告およびアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。制度の内容は2026年10月時点で各公式ページを確認したもので、年度や募集回で変わります。

東京の会社設立支援は「区市」「東京都」「国」の3つの層に分かれます

区市・東京都・国の3つの層に分かれた会社設立支援を示すイラスト

「東京 会社設立支援」「東京都 会社設立 支援」と検索すると、区のページ、都のページ、国の機関のページ、民間の事務所のコラムが混ざって出てきます。まず押さえておきたいのは、東京の創業支援は運営している層によって性格がまったく違うことです。

いちばん身近なのが区市の支援です。23区と26市はすべて、産業競争力強化法にもとづく創業支援等事業計画の認定を受けていて、区市ごとに創業セミナーや個別相談を開いています。ここで受ける支援が、あとで説明する証明書につながります。次が東京都の層で、TOKYO創業ステーション、東京都中小企業制度融資「創業」、創業助成事業、東京開業ワンストップセンターなどがこれにあたります。そして国の層に、日本政策金融公庫の創業融資があります。

この3つは独立しているようで、実はつながっています。区市の証明書があると、都の制度融資の利率が優遇され、公庫の融資でも特別利率の対象になります。つまり区市の支援が、ほかの支援の入口になっているのです。東京で会社設立の支援を探すなら、まず本店を置く区市から調べ始めるのが近道です。

東京都産業労働局のTOKYO創業NETには、相談窓口・セミナー・融資と助成・創業支援施設がまとめて載っています。全体を一度眺めてから、自分に関係のある層に絞り込むと迷いにくくなります。

区市・東京都・国・民間の支援を並べた比較図
区市の支援が、都と国の支援の入口になっています。

出典:東京都産業労働局「TOKYO創業NET」(2026年10月時点)

いちばん効くのは区市の証明書|特定創業支援等事業で登録免許税が半額に

区の証明書で登録免許税が半額になることを示すイラスト

東京の会社設立支援のなかで、金額として目に見えて効くのが特定創業支援等事業の証明書です。本店を置く区市町村が認定した支援を受けて証明書をもらうと、設立登記の登録免許税の税率が0.7%から0.35%になります。下限も株式会社は15万円が7万5,000円に、合同会社は6万円が3万円に下がります(2026年10月時点)。

ただし軽減されるのは半額までです。残りの半額を区市が補助してくれる制度は、都内では確認できていません。また、証明書は本店を置く区市町村が発行したものでなければ使えません。渋谷区は公式ページで、渋谷区の証明書でほかの市区町村に会社設立をしても特例は受けられないと明記しています。

区ごとの要件は、想像以上に違います。細かな比較は区ごとに見た特定創業支援等事業の記事に、申請書の書き方や受け取りまでの流れは区の証明書をもらうまでの実務にまとめています。

都心と副都心の4区の違い(2026年10月時点、各区の公式ページで確認)
区 受講の目安 証明書の出し方
千代田区 1か月以上かつ4回以上(ワンストップ相談窓口など) 申請により発行。軽減の対象は千代田区での創業
港区 港区立産業振興センターなどの支援 産業振興課の窓口で即日発行。創業1年未満まで
新宿区 動画セミナーや創業スクールで約1か月(全4回) 申請は本人のみで代理不可
渋谷区 1か月以上かつ4回(交流会を含め5日間) スマート申請のみ。交付まで1週間ほど

受講期間・申請期限・対象者の条件は区ごとに変わります。本店を置く区の公式ページで確かめてください。

会社設立の代行では、証明書は取れません証明書は、支援を受けた本人に対して区市が発行するものです。会社設立の代行を頼んでも、セミナーや相談への出席は自分で行います。代行の依頼先にできるのは、受け取った証明書を登記申請書に添えるところまでです。
証明書の有無で登録免許税がどう変わるかを示す費用の図解
軽減されるのは半額まで。残りの補助は都内で確認できていません。

出典:中小企業庁「会社設立時の登録免許税の軽減について」(2026年9月時点)

創業支援セミナー・創業塾は、証明書の受講を兼ねられます

区の創業セミナーの日程を示すカレンダーのイラスト

「創業支援 セミナー 東京」で検索すると、区の創業塾や商工会議所の創業セミナーがたくさん出てきます。これらの多くは、区市が認定した特定創業支援等事業そのものになっていて、修了すると証明書の申請ができるという形をとっています。

受講の形は区市によってさまざまです。連続講座の創業塾に通う形、中小企業診断士の個別相談を何回か受ける形、新宿区のように動画セミナーで進められる形もあります。どの形でも、経営・財務・人材育成・販路開拓の4つを1か月以上かけて学ぶことが求められるのが一般的です。

ここで気をつけたいのは、セミナーには開催時期があることです。連続講座は年に数回しか開かれない区もあり、申込期限を過ぎると次の回まで待つことになります。会社設立の日を先に決めてしまうと、受講が間に合わずに軽減を取り逃すことがあります。

TOKYO創業NETの「区市町村の創業・起業支援事業」のページでは、区市ごとの取り組みを地図からたどれます。そこから本店を置く予定の区市の公式ページへ進み、次の開催日と申込期限を確かめてください。東京商工会議所の各支部が区と連携して創業塾を開いている例もあります。

連続講座(創業塾)決まった日に通う形。交流会が含まれる区もあり、同じ時期に会社設立する人と知り合えます。
個別相談中小企業診断士などに数回相談する形。日程を自分で組みやすいのが利点です。
動画・オンライン自宅で受けられる形。新宿区などが用意しています。修了の扱いは区の案内で確認します。

出典:TOKYO創業NET「区市町村の創業・起業支援事業」(2026年10月時点)

事業計画を固めるならTOKYO創業ステーション

TOKYO創業ステーションで事業計画を相談する様子のイラスト

「東京で起業の相談はどこでできるか」という問いに、都の層で答えるならTOKYO創業ステーションです。東京都中小企業振興公社が運営する創業支援の拠点で、千代田区丸の内(明治安田生命ビル低層棟)と立川市緑町(GREEN SPRINGS)の2か所にあります。

利用はインターネットでのメンバー登録から始まります。先輩起業家に相談できるコンシェルジュ相談、事業計画書の作成を支えるプランコンサルティング、専門相談や融資相談があり、相談は対面・電話・オンラインから選べます(2026年10月時点の公式サイト表示)。丸の内と立川には、イベントやラウンジを備えたStartup Hub Tokyoもあり、起業を考え始めた段階から無料の支援メニューを使えます。

ここで作る事業計画書は、そのまま次の支援の材料になります。東京都の創業助成事業では、TOKYO創業ステーションの事業計画書策定支援を修了していることが申請要件のひとつに挙げられています。令和8年度は助成限度額400万円・下限100万円・助成率2/3以内で、第2回の募集は9月29日〜10月8日でした。「東京なら400万円もらえる」わけではなく、要件を満たしたうえで審査を通る必要があります。

創業ステーションの使い方と、スタートアップ向けの窓口の順番は東京のスタートアップ支援を会社設立の前に知る記事で詳しく書いています。

自分でやる場合との違い事業計画書は、会社設立の代行に頼んでも作ってもらえないことが多い書類です。代行の範囲は定款や登記書類が中心なので、事業計画は創業ステーションなどの無料相談で自分の手で固めておくと、融資の面談でも説明しやすくなります。

出典:TOKYO創業ステーション「TOKYO創業ステーション」(2026年9月時点)

「東京 会社設立センター」で探すときは、公的窓口と民間を分けて見る

公的な窓口と民間の会社設立センターを見分けるイラスト

サジェストに「東京 会社 設立 センター」が出てくるとおり、「センター」と名の付く窓口を探す人は少なくありません。ただ、この名前で出てくるものには公的な窓口と民間の事務所が混ざっています。

公的な窓口の代表が、東京都の東京開業ワンストップセンターです。赤坂・渋谷・有楽町の3か所にあり、定款認証、登記、税務、年金・社会保険、入国管理など、会社設立と事業開始に必要な行政手続の相談と申請書類の受付をまとめて扱っています。サテライトの渋谷と有楽町では、定款認証と入国管理は相談のみです。相談は無料で、日本語と英語に対応しています(2026年10月時点の公式ページ表示)。

一方、「東京会社設立センター」という名称は、民間の複数の運営者が使っています。辻・本郷 税理士法人が運営しているものと、新宿区の別の事業者のものがあり、料金や条件はそれぞれ違います。評判を調べるときは、運営会社の名前まで確かめてから比べてください。

民間の会社設立の代行には「手数料0円」をうたうところもありますが、多くは税務顧問契約や会計ソフトの契約が条件です。0円の表示を見たら、同じ画面に条件が書かれているかを必ず確かめます。公的な窓口は相談と受付が中心で、書類を代わりに作ってくれる代行サービスではない点も押さえておきましょう。

自分でやる場合と、代行に頼む場合の分担(会社設立の支援まわり)
作業 自分でやる場合 代行に頼む場合
定款の作成・電子定款 自分で作り公証役場へ 依頼先が作成。電子定款なら印紙4万円が不要
設立登記の申請 自分でオンラインか窓口で 司法書士が代理で申請
区の創業支援の受講と証明書 自分で受ける 自分で受ける(代行できない)
事業計画書・融資の面談 自分で準備して出る 相談はできるが面談は本人

代行の範囲は依頼先ごとに違います。見積もりの段階で範囲を書面で確かめてください。

出典:東京都「東京開業ワンストップセンター」(2026年10月時点)

創業融資は、東京都の制度融資と日本政策金融公庫の2本立て

東京都の制度融資と日本政策金融公庫を比べるイラスト

「東京 創業 支援 金」「東京 融資 創業」と検索する人が知りたいのは、会社設立の前後に借りられるお金の話です。東京で創業融資を考えるときの柱は、東京都中小企業制度融資「創業」と、日本政策金融公庫の2つです。

東京都中小企業制度融資「創業」は、東京都・東京信用保証協会・金融機関の三者が協調して資金を出す仕組みです。融資限度額は3,500万円、設備資金は10年以内、運転資金は7年以内で、いずれも据置期間1年以内を含みます。区市町村の認定特定創業支援等事業による支援などを受けて証明を受けた場合は、融資利率が0.4%優遇されます(2026年10月時点、TOKYO創業NETで確認)。利率そのものと信用保証料の補助率は要項で確認してください。

日本政策金融公庫の新規開業・スタートアップ支援資金は、新たに事業を始める方や事業開始後おおむね7年以内の方が対象です。この制度は2025年3月にいまの名称になりました。公庫のページでは、認定特定創業支援等事業を受けて証明書を取得した方は特別利率の対象になると案内されています。

どちらを先に相談するか、両方を組み合わせるかは事業によって変わります。違いと相談の順番は都の制度融資と公庫の違いをまとめた記事に、資本金をいくらにすると融資の相談で効くかは資本金と自己資金の関係の記事に、設立後の口座開設から保証までの流れは金融機関との付き合い方の記事に書いています。

創業関連保証は6か月前から特定創業支援等事業の証明を受けると、信用保証協会の創業関連保証を事業開始の6か月前(通常は2か月前)から使えるようになります。証明書は登録免許税だけでなく、融資の時期にも効いてきます。
都の制度融資と公庫の融資を並べた比較図
どちらも、区の証明書で条件が良くなります。

出典:TOKYO創業NET「東京都中小企業制度融資(創業)」(2026年9月時点)

創業支援オフィス・創業支援施設を本店にするときの注意

創業支援施設と本店所在地の関係を示すイラスト

「東京 創業支援 オフィス」「東京 創業支援施設」というサジェストのとおり、創業支援の付いたオフィスに入って会社設立をしたいという人も多くいます。東京都は、民間事業者などが運営する創業支援施設のうち一定の基準を満たすものを認定する「インキュベーション施設運営計画認定事業」を行っていて、TOKYO創業NETで施設を探せます。

インキュベーション施設やシェアオフィスを本店にするときに注意したいのが、証明書の区と本店の区をそろえることです。たとえば住んでいる区のセミナーを受けたあとで、別の区の施設に本店を置くと、受けた支援の証明書では登録免許税の軽減を受けられません。東京は区をまたいで動く人が多いので、この取り違えが起きやすい地域です。

また、施設を本店にすると、設立登記の申請先もその区を管轄する登記所になります。東京には設立登記を扱う登記所が23庁あり、区によって申請先が変わります。オンラインで申請するなら庁に出向く必要はありませんが、宛先は確かめておきましょう。

施設によっては、都の認定施設への入居が創業助成事業の申請要件のひとつになる場合もあります。入居を決める前に、その施設が認定を受けているか、本店登記ができるか、法人口座の開設で住所をどう扱うかを、施設の担当者に確かめておくと安心です。

創業支援施設を本店にする前の確認項目のチェックリスト
区をそろえるだけで、取りこぼしの多くは防げます。

出典:TOKYO創業NET「インキュベーションオフィス」(2026年10月時点)

支援を取りこぼさない日程の組み方|スタートアップは株式の設計も先に

会社設立までの日程を逆算するイラスト

ここまでの支援を全部使おうとすると、いちばん時間がかかるのは区市の証明書です。1か月以上の受講に加え、証明書の交付に1週間ほどかかる区もあります。TOKYO創業ステーションでの事業計画づくりも、何度か相談を重ねるのが普通です。

一方、手続きそのものは短くなっています。日本公証人連合会の定款作成支援ツールを使うと、定款認証が原則48時間以内に終わる48時間特別処理を使えます。これは2025年3月3日から全国の公証役場で行われている運用で、東京だけの制度ではありません。48時間で終わるのは定款認証の手続で、登記の完了は別です。さらに条件を満たすと、定款認証と設立登記を合わせて原則72時間以内に終える72時間処理もあります。

出資を受ける前提で会社設立をするなら、株式の数や譲渡制限、機関設計も設立の前に決めておく必要があります。このあたりは出資を受ける前提の会社設立の記事で、証明書・助成事業・融資を一本の日程に並べる方法は会社設立から資金調達までの日程の記事で書いています。

会社設立の代行を頼むなら、この日程表を見せて「どの日に登記を出せば支援が間に合うか」を一緒に確かめてもらうのが効率的です。東京の制度に慣れた依頼先なら、証明書の受け取り日に合わせて書類を準備してくれます。

会社設立までの支援の日程を並べたタイムライン
受講と事業計画は並行して進めるのがこつです。

出典:日本公証人連合会「スタートアップ支援のための、定款認証に関する新たな取組について」(2026年9月時点)

まとめ|東京の会社設立支援は、本店の区市から順に使う

東京の会社設立支援を使う順番をまとめたイラスト

東京で会社設立に使える支援は、区市・東京都・国の3つの層に分かれています。入口になるのは本店を置く区市の特定創業支援等事業で、その証明書が登録免許税の半額、都の制度融資の0.4%優遇、公庫の特別利率、創業関連保証の前倒しにつながります。

事業計画はTOKYO創業ステーションで固め、行政手続の相談は東京開業ワンストップセンター、資金は都の制度融資と日本政策金融公庫を比べる。場所が要るなら、都の認定を受けた創業支援施設も選択肢になります。

そして定款や登記の書類は、会社設立の代行に任せることもできます。ただし区の受講、証明書の申請、融資の面談は本人の仕事です。代行の手数料を比べるときは、0円の表示に付いた顧問契約などの条件と、東京の支援の案内まで含めて対応してくれるかを見てください。

  1. 本店を置く区市を決める
  2. その区市の創業支援の日程を確かめて申し込む
  3. TOKYO創業ステーションで事業計画を固める
  4. 融資が要るなら都の制度融資と公庫を比べる
  5. 証明書を受け取ってから、定款認証と設立登記に進む
区市・東京都・国・設立の順に進む流れ図
最初の一歩は、本店の区市の窓口です。

出典:中小企業庁「産業競争力強化法に基づく認定を受けた市区町村別の創業支援等事業計画の概要(東京都)」(2026年9月時点)

支援は、登記の前に動いた人ほど多く使えます

東京の会社設立支援は数が多いぶん、「あとで調べればいい」と後回しにされがちです。けれども登録免許税の軽減も、創業関連保証の前倒しも、本店を置く区市の支援を登記より前に受け終えていることが出発点になっています。

まず本店の区市を決め、その区市の創業支援の日程を確かめる。並行してTOKYO創業ステーションで事業計画を固め、融資が要るなら都の制度融資と公庫を比べる。手続きの部分は会社設立の代行に任せ、受講や面談は自分で出る。この分担なら、取りこぼしはかなり減らせます。

下に並ぶ記事では、区の証明書の取り方、創業融資の比べ方、スタートアップの日程の組み方をそれぞれ詳しく書いています。東京での会社設立に、気になるところから役立ててください。

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