東京で会社設立するなら、代行の依頼先を比べて決めるメディア 東京の会社設立を、代行手数料と実費込みの総額と区の制度で比べる

東京で会社設立、代行に頼む場合と自分でやる場合の差は何か|作業と金額で並べる

会社設立 東京 代行 おすすめ比較 編集:合同会社commit / 合同会社FIELD 共同編集部
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この記事は、東京で会社設立を自分でやるか迷っている方に向けたものです

会社設立は、自分でもできます。法務局のページには申請書の様式も記載例も置かれていますし、国のオンライン窓口も用意されています。それでも東京で会社設立をする人の多くが代行を使うのは、費用の問題というより、平日の時間と、間違えたときの巻き戻しの大きさがあるからです。

この記事は、東京都内に本店を置いて会社設立をしようとしていて、「代行に払うお金の分だけ自分でやったほうが得ではないか」と考えている方に向けて書いています。どちらが正解という書き方はしません。作業の一つひとつと金額を並べて、自分の状況ならどちらかを決められる形にします。

本サイトは広告およびアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。金額と制度は2026年9月時点で公式ページを確認したものです。

01自分でやる場合に、実際に発生する作業を全部書き出す

会社設立を自分で進めるときの作業を書き出したイラスト

まず、東京で株式会社の会社設立をする場合にやることを並べます。代行に頼むかどうかにかかわらず、工程そのものは変わりません。変わるのは、そのうち何本を自分の手でやるかです。

  1. 商号・目的・本店所在地・資本金・役員・事業年度を決める
  2. 同じ商号の会社が同じ住所にないかを調べる
  3. 個人の印鑑証明書を用意する(発起人と取締役の分)
  4. 定款を作る(電子定款にするなら電子署名の環境が必要)
  5. 公証役場で定款認証を受ける(合同会社は不要)
  6. 資本金を発起人の口座に払い込み、払込証明書を作る
  7. 会社の実印を作る
  8. 登記申請書と添付書類をそろえて、本店の区市を管轄する登記所へ申請する
  9. 登記完了後に登記事項証明書と印鑑証明書を取る
  10. 都税事務所・税務署・年金事務所へ届出をする

10本のうち、代行に任せられるのは主に4から8です。1と2は自分で決めることですし、9と10は登記が終わってからの話です。つまり会社設立の代行を頼んでも、前後の作業は残ります。ここを見誤ると「丸投げしたのに思ったより忙しい」ということになります。

会社設立の工程のうち代行が担う範囲を示した流れ図
代行の中心は定款と登記です。前後は自分に残ります。

出典:法務局「商業・法人登記の申請書様式(株式会社設立登記)」(2026年9月時点)

02金額でいくら違うのか、電子定款の4万円を軸に考える

電子定款の有無で費用が変わることを示すイラスト

自分でやれば代行手数料がかからない、というのは正しいのですが、東京で会社設立をする場合、紙の定款だと収入印紙が4万円かかります。日本公証人連合会のページにも、電子定款によらない場合は収入印紙4万円を公証人保存原本に貼付すると書かれています。電子定款ならこれは不要です。

では自分で電子定款を作ればいいのかというと、そのためにはPDFに電子署名をする環境が必要です。マイナンバーカードとカードリーダー、対応するソフトをそろえることになります。1社だけのために用意するとなると、手間の割に合わないと感じる方が多いところです。

この4万円が、代行を使うかどうかの最初の分かれ目になります。電子定款の代行だけを行政書士に頼むと、数千円から2万円程度で受けているところがあります。会社設立の全部を頼まなくても、この部分だけ切り出して頼むという選び方ができます。

株式会社を東京で設立する場合の実費(資本金100万円未満・発起人3人以下・発起設立・取締役会非設置)
項目 自分で・紙の定款 自分で・電子定款 代行に依頼
登録免許税 150,000円 150,000円 150,000円
定款認証の公証人手数料 15,000円 15,000円 15,000円
謄本代(目安) 2,000円 2,000円 2,000円
収入印紙 40,000円 0円 0円
電子署名の環境 不要 自分でそろえる 不要
代行手数料 0円 0円 0円〜十数万円
実費の小計 207,000円 167,000円 167,000円+手数料

2026年9月時点。定款認証の手数料は資本金の区分で変わります。資本金100万円未満で、発起人全員が自然人かつ3人以下、発起設立、取締役会を置かない場合に1万5,000円になります。

合同会社なら差はもっと小さくなります合同会社は定款認証そのものが要りません。登録免許税の最低額も6万円です。紙の定款なら収入印紙の4万円が乗って10万円、電子定款なら6万円が実費の目安です。会社設立の代行を頼むかどうかの判断は、株式会社より軽くなります。
紙の定款と電子定款の違いをまとめた比較図
差は印紙代4万円と、電子署名の環境をどうするかです。

出典:日本公証人連合会「Q3 定款の認証に要する費用、株式会社設立の費用等はいくらですか。」(2026年9月時点)

03時間でいくら違うのか、東京の窓口は平日しか開いていない

平日の窓口に通う必要があることを示すイラスト

東京には公証役場が45か所あります。数だけ見れば恵まれているのですが、どこも平日の日中しか開いていません。定款認証については、2024年3月1日から全国の公証役場でウェブ会議での面前審査が原則になったので、以前より通う回数は減りました。それでも予約と日程調整は必要です。

登記の申請はオンラインでできるので、登記所に行く必要はありません。ただし、書類に不備があると補正の連絡が来ます。補正が入ると、その分だけ登記の完了が遅れます。会社設立の代行を頼む値打ちのひとつが、この補正を出さないことです。

もうひとつ時間がかかるのが、印鑑証明書の取得です。発起人と取締役の分が必要で、マイナンバーカードがあればコンビニでも取れますが、持っていない場合は区役所や市役所の窓口に行くことになります。この積み重ねで、東京で自分で会社設立をすると平日の午前中が3〜5回分は要ると見ておくと現実的です。

公証役場定款認証。ウェブ会議が原則になりましたが、予約と事前のやりとりは必要です。合同会社は不要。
区役所・市役所印鑑証明書の取得。マイナンバーカードがあればコンビニ交付も使えます。
登記所オンライン申請なら行く必要はありません。補正が入ると往復が発生します。
金融機関資本金の払込と、登記完了後の法人口座開設。ここは代行に任せられません。
自分で会社設立を進めるときの平日の動きを並べた図解
回数そのものより、日程を合わせるのが手間になります。

出典:日本公証人連合会「公証役場一覧(東京都)」(2026年9月時点)

04自分でやるほうが向いている人、代行を使ったほうが早い人

自分でやる人と代行を使う人の違いを示すイラスト

どちらが向いているかは、会社設立の目的と時間の余裕で決まります。デジタル庁の法人設立ワンストップサービスを使えば、設立登記の申請と設立後の届出をマイナポータルからまとめて出せます。この仕組みがあるので、東京でも自分で会社設立まで進めることは十分できます。

自分でやるほうが向いている合同会社を作る/資本金が小さい/急いでいない/平日に動ける/書類を読むのが苦にならない/マイナンバーカードと電子署名の環境がある
代行を使ったほうが早い在職中で平日に動けない/株式会社を作る/許認可が絡む/設立日を指定したい/設立後の税務も任せたい/融資の相談も同時にしたい
中間の選び方もあります電子定款だけ行政書士に頼む/登記申請だけ司法書士に頼む/書類作成はクラウドサービスで、認証と申請だけ専門家に頼む
設立日を指定したい場合は代行のほうが確実です会社の設立日は、登記を申請した日になります。日付にこだわりがある場合、その日に確実に申請を通す必要があります。法人設立ワンストップサービスを使う場合も、登記所の受付時間を過ぎた申請は翌業務日の受付になるため、設立日がずれることがあります。
自分でやるか代行に頼むかの判断材料をまとめた図解
3つとも、答えるのに調べものは要りません。

出典:デジタル庁「法人設立ワンストップサービス」(2026年9月時点)

05自分でやる場合でも、東京の制度は取りこぼさないでください

自分でやる場合も制度は使えることを示すイラスト

自分で会社設立を進める場合に、いちばんもったいないのが特定創業支援等事業の証明書を取らずに登記してしまうことです。この証明書があれば登録免許税の税率が0.7%から0.35%になり、株式会社なら15万円が7万5,000円に、合同会社なら6万円が3万円になります。

東京では23区と26市のすべてが創業支援等事業計画の認定を受けています。本店を置く区市町村の窓口に問い合わせれば、どの講座やどの個別支援が対象になるかを教えてもらえます。ただし受講には期間の条件があり、証明書の交付にも日数がかかります。登記の前に終えておく必要があるので、逆算して動いてください。

証明書は本店を置く区市町村のものが必要ですたとえば渋谷区の講座を受けて渋谷区の証明書をもらっても、本店を港区に置くのであれば軽減は受けられません。東京はバーチャルオフィスを本店にする方も多いので、住所を借りる区と受講する区がずれていないかを、先に確かめてください。

自分で会社設立をするなら、浮いた代行手数料をこの制度で上乗せする形になります。代行に頼む場合も、この証明書の取得は本人が行います。つまりこの制度に関しては、代行の有無で有利不利はありません。違いが出るのは、依頼先が制度の存在を教えてくれるかどうかだけです。

自分で会社設立をする前に確認する5項目のチェックリスト
1つ目を後回しにすると、軽減に間に合わなくなります。

出典:中小企業庁「会社設立時の登録免許税の軽減について」(2026年9月時点)

06代行を頼む場合、どこまで頼むかで料金が変わる

代行に頼む範囲によって料金が変わることを示すイラスト

会社設立の代行は、全部か無かではありません。東京の事務所を見ていくと、頼む範囲によって料金を分けているところがあります。

  • 電子定款の作成・認証だけ:行政書士に頼む形。収入印紙の4万円を確実に浮かせられます。
  • 登記申請の代理だけ:司法書士に頼む形。定款が完成している人向けのプランを持つ事務所があります。
  • 定款から登記まで一式:いちばん多い形。司法書士か、司法書士と提携した税理士・行政書士が担当します。
  • 設立後の税務までまとめて:税理士法人に頼む形。手数料0円のかわりに顧問契約が条件になることがあります。

注意したいのは、登記申請の代理ができるのは司法書士だけだということです。税理士法人や行政書士事務所が会社設立の代行を掲げている場合、登記申請は提携している司法書士が担当します。これは悪いことではなく、東京の事務所の多くがそういう体制をとっています。気になる場合は、誰が登記申請をするのかを聞いてみてください。

依頼先ごとの対応範囲と条件(2026年9月時点の公式サイトの表示)
事業者拠点種別代行手数料scope顧問契約の要否
ベンチャーサポート税理士法人渋谷区(渋谷本社ほか、日本橋・新宿・池袋・恵比寿・銀座・秋葉原・千駄ヶ谷に拠点)税理士法人55,000円。税理士顧問契約とセットの場合は0円設立手続の代行と設立後の税務顧問手数料0円は税理士顧問契約とセットの場合。顧問契約なしなら55,000円
税理士法人経営サポートプラスアルファ豊島区(東京都豊島区池袋二丁目47番5号 池袋オンダビル7階)税理士法人0円(同社の表示。設立後の顧問契約が前提であるため設立手数料をとらないと明記)設立手続の代行と設立後の税務顧問設立後の顧問契約が前提と公式サイトに明記
多摩シェルパ行政書士事務所日野市(無料相談室:日野市神明2-14-1。千代田区岩本町と川崎市麻生区にも相談室)行政書士株式会社120,000円、合同会社100,000円、一般社団法人120,000円、NPO法人200,000円(公式サイトの表示)定款作成・電子認証と、提携司法書士による登記申請税務顧問契約の条件はなし。提携司法書士が管轄法務局へ代理申請し、その報酬も費用に含まれると記載
司法書士中下総合法務事務所新宿区(東京都新宿区新宿2-1-5 パークサイドスクウェア5F)司法書士株式会社7万円〜(税込7万7,000円〜)、合同会社6万円〜(税込6万6,000円〜)定款作成・認証から登記申請までの代理税務顧問契約の条件はなし(司法書士事務所)。企業法務・顧問契約サービスは別メニュー
シルク司法書士事務所渋谷区(東京都渋谷区笹塚二丁目1番10号)司法書士見積例を掲載(ひとり会社・資本金300万円の株式会社の例)。書面定款で自分でやる場合との差額4万円(ひとり会社は3万円)でトータルサポートを受けられると説明定款作成・認証から登記申請までの代理税務顧問契約の条件はなし(司法書士事務所)
会社設立完全代行ネットテラス板橋区(東京都板橋区成増二丁目22番9号 ハヤブサビル2階)司法書士全国一律9,800円のプランと、電子定款作成・認証プラン16,800円、38,000円のプランを表示登記申請の代理まで対応。定款の作成・認証だけのプランもある「税理士のような強制顧問なし」と明記。月々のランニングコストはかからないとしている
ベンチャーパートナーズ(設立MAXプラン)港区(東京都港区新橋1丁目16-4 りそな新橋ビル6階)税理士法人設立手数料99円。司法書士手数料と定款印紙代を0円とし、さらに10万円の値引き設立手続の代行と設立後の税務顧問。司法書士・行政書士の手数料も同社が負担すると記載設立MAXプランは税務顧問契約(月額9,999円から)を締結した人が対象。「税務顧問の契約期間の縛りや追加料金などは一切ありません」と明記。税務顧問契約が不要な場合のプランも別に用意されている
マネーフォワード クラウド会社設立全国オンラインクラウドツールサービス利用料0円(設立手数料0円と表示)定款・登記書類の作成。定款認証と登記申請は利用者または提携専門家が行う税務顧問契約は不要。電子定款作成料を0円にするにはマネーフォワード クラウドの有料プラン契約が条件
法人設立ワンストップサービス全国オンライン(国のサービス)公的サービス0円(国のサービス)設立登記の申請と設立後の各種届出をオンラインでまとめて行える顧問契約などの条件は一切なし。マイナンバーカードと電子署名の環境が必要
freee会社設立全国オンライン(運営会社の所在地は東京都品川区大崎)クラウドツールサービス利用料0円定款・登記書類の作成。定款認証と登記申請は利用者または提携専門家が行う税務顧問契約は不要。電子定款の費用負担を受けるにはfreee会計の年間契約が条件
司法書士なみき事務所/行政書士&国際貿易Nmk事務所大田区(東京都大田区池上4-6-6。池上7-2-7の創業支援施設「フェムベース」内の会議室も利用可)司法書士株式会社・合同会社ともに報酬を明示(総額に含めて表示)定款作成から登記申請までの代理。外国会社の登記にも対応税務顧問契約の条件はなし。想定条件(出資者兼役員2名以内、出資金500万円まで、所在地と代表者の住所が首都圏)を明記
司法書士行政書士吉澤事務所江戸川区(東京都江戸川区西小岩1-21-22 松筑マンション205)司法書士報酬77,000円(税込)定款作成・電子認証から登記申請までの代理。会社代表印3点セット11,000円(税込)の注文も可税務顧問契約の条件はなし(司法書士事務所)
八王子市会社設立センター(サン共同税理士法人)八王子市(東京都八王子市横山町9-11)税理士法人0円(公式サイトの表示)設立手続の代行と設立後の税務顧問。登記申請は提携司法書士税務顧問費用の割引には適用条件(新設3年以内、売上300万円未満、法人は1社目に限る)があると明記
弥生のかんたん会社設立全国オンラインクラウドツール利用は0円から(公式サイトの表示)定款・登記書類の作成税務顧問契約は不要
経堂司法書士事務所世田谷区(東京都世田谷区宮坂3-9-4 アルカディア経堂1階)司法書士資本金の額などの条件によって金額が異なるため、相談のうえ見積もりと記載定款作成・電子認証から設立登記の申請までの代理「設立後に提携している税理士や公認会計士との顧問契約を締結することを条件に依頼を受けている業者が散見されるが、当事務所ではそのような条件は一切ない」と明記
東京会社設立・起業サポート渋谷区(東京都渋谷区南平台町15-12 南平台AIEビル3F)行政書士0円(公式サイトの表示)設立手続の代行と設立後の会計・税務手数料0円は会社設立後に税理士顧問契約を希望する人が対象と公式サイトに明記
税理士法人TOTAL千代田区(東京都千代田区丸の内2-2-1 岸本ビルヂング6階)税理士法人0円(公式サイトに「当社手数料0円の適用には条件があります。詳細についてはお問い合せください」と記載)設立手続の代行と設立後の税務顧問「顧問契約は必須ではなく、お客様の自由です」と明記。ただし手数料0円の適用には条件があるとも記載。クラウド会計導入サポートは税理士顧問契約をした顧客に限ると記載
司法書士法人はやみず総合事務所豊島区(東京都豊島区南池袋2-26-4 南池袋平成ビル10階)司法書士公式サイトの解説ページでは報酬額の明示を確認できず定款作成から登記申請までの代理税務顧問契約の要否についての記載は確認できず(司法書士事務所のため税務顧問はそもそも対象外)
東京会社設立センター(辻・本郷 税理士法人)東京都内に複数拠点(会社設立の相談窓口となる拠点の区名は公式サイトに記載なし)税理士法人無料(公式サイトの表示)設立手続の代行と設立後の税務顧問設立サポートだけでなく顧問税理士としての業務も請け負うと記載。手数料無料の条件が顧問契約かどうかは、ページ本文(料金は画像表示)では確認できず。申し込む前に必ず確認すること
freee会社設立×会計事務所SoVa 士業伴走プラン全国オンライン(拠点の所在地は公式ランディングページに記載なし)会計事務所0円(会計事務所SoVaと顧問契約をすることで会社設立のサポートが0円になると明記)設立サポートと設立後の会計・労務。士業の独占業務は提携士業と協業すると明記会計事務所SoVaとの顧問契約が条件と公式ページに明記

※ 2026年9月時点の各社公式サイトの表示にもとづきます。記載がない項目は「公式サイトに記載なし」としています。料金・条件は変わることがあるため、申し込む前に必ず公式サイトで確認してください。掲載は当サイト調べです。

代行に頼む範囲の型をまとめた図解
最小構成でも、印紙代の4万円は取り返せます。

出典:日本公証人連合会「9-4 定款認証」(2026年9月時点)

07本店の区市を決めると、その後の手続きの相手が全部決まります

本店の区で手続きの相手が決まることを示すイラスト

自分でやるにせよ代行を頼むにせよ、最初に決めるのは本店の住所です。東京の場合、本店の区市が決まると、その後に付き合う役所がまとめて決まります。

登記所設立登記の申請先。東京では23庁が商業・法人登記を扱います。庁名と区名が一致しない庁があるので、区名から推測せずに管轄区域一覧で確かめます。
公証役場株式会社の定款認証。都内に本店を置くなら、都内の公証役場であればどこでも構いません。
都税事務所法人設立・設置届出書の提出先。23区の法人二税は9つの都税事務所が分担しています。本店の区にある事務所が所管とは限りません。
年金事務所社会保険の届出先。杉並区・中野区の会社は新宿年金事務所が窓口です。
労働基準監督署労働保険の届出先。署名と区名が違うものが多く、港区は三田署、北区は王子署です。
ハローワーク雇用保険の届出先。港区と品川区はハローワーク品川、江東区と江戸川区はハローワーク木場です。

これらの区割りはそれぞれ違います。登記所の管轄で覚えたつもりでいると、年金事務所や労基署で外れます。自分で会社設立を進める場合は、本店の区市を決めた時点でこの6つを書き出しておくと、あとで慌てずに済みます。

多摩地域に本店を置く場合は、もうひとつ違いがあります。23区内の法人は都の特例で市町村民税相当分もあわせて都民税として都税事務所に納めますが、市町村部の法人は都税事務所に都民税を、市役所・町村役場に市町村民税を、それぞれ別に申告して納めます。つまり八王子市や立川市に本店を置くと、東京都と市の 両方に付き合うことになります。会社設立の代行を頼むときも、多摩に本店を置くなら、この違いを知っている依頼先のほうが説明が早くなります。

なお、本店の住所は後から変えられますが、管轄の登記所をまたいで移転すると登記のやり直しに費用がかかります。東京は区をまたぐと登記所も変わることが多いので、会社設立の時点で腰を据えられる住所を選んでおくほうが、結果的に安く済みます。

本店の区ごとに窓口が違うことを示した比較図
3つの機関で、区の分け方がまったく違います。

出典:東京法務局「不動産登記/商業・法人登記の管轄区域一覧」(2026年9月時点)

08まとめ

記事のまとめを示すイラスト

東京で会社設立をするとき、代行に頼むか自分でやるかは二択ではありません。電子定款だけ、登記だけ、一式、税務まで、と段階があります。自分でやると決めても、収入印紙の4万円をどう扱うかは考える必要がありますし、代行に頼んでも、本店の区市の証明書と法人口座の開設は自分の作業として残ります。

金額だけで言えば、株式会社を電子定款で作る場合の実費は、資本金100万円未満で要件を満たすなら16万7,000円ほどです。自分でやってもこの金額は変わりません。変わるのは、そこに代行手数料が乗るかどうかと、紙の定款で収入印紙の4万円が乗るかどうかです。

そのうえで、平日の午前中を3〜5回とれるかを考えてみてください。とれるなら自分で進められます。とれないなら代行を使ったほうが、会社設立そのものより大事な仕事に時間を回せます。東京はどちらの選択肢も十分に用意されている場所です。

記事の要点を3つにまとめた図解
この3つで、判断の材料はそろいます。

出典:国税庁「No.7191 登録免許税の税額表」(2026年9月時点)

決め手は、平日の午前中を何回とれるかです

ここまで並べてきて、判断の分かれ目はひとつに絞れます。平日の日中に動ける回数がどれくらいあるかです。会社設立の手続きは、公証役場も登記所も金融機関も、基本的に平日の日中しか開いていません。在職中に会社設立を進める方や、すでに事業が動いていて手が離せない方は、そこが最大の制約になります。

逆に、時間に余裕があって、書類を読むのが苦にならない方なら、東京でも自分で会社設立まで進められます。その場合でも電子定款だけは行政書士に頼むという中間の選び方があります。全部を代行に任せるか、全部を自分でやるか、の二択ではありません。

迷ったら、まず本店を置く区市を決めて、その区市の創業支援の日程を調べてみてください。そこから逆算すると、いつまでに何を終える必要があるかが見えて、代行を使うかどうかの判断もしやすくなります。

他にもこのようなサイトで検索されていますので、ぜひ見てください

掲載順に優劣の意味はありません。並び順はページごとに変えており、順位付けではありません。いずれも当サイトが実際に検索してURLの存在を確認したサイトです(確認時点の情報のため、移転・終了している場合があります)。

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