東京で会社設立するなら、代行の依頼先を比べて決めるメディア 東京の会社設立を、代行手数料と実費込みの総額と区の制度で比べる

東京の会社設立「手数料0円」を分解する|0円になる条件と、1年で見た負担

会社設立 東京 手数料0円 顧問契約 編集:合同会社commit / 合同会社FIELD 共同編集部
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この記事は、0円の表示をどう読めばよいか知りたい方に向けたものです

東京で会社設立の代行を探すと、「手数料0円」「無料」という表示が並びます。これは嘘ではありません。実際に設立時の手数料はかかりません。ただし、0円が成り立つ仕組みはサービスごとに違い、条件も違います

この記事は、東京都内で会社設立をしようとしていて、0円の表示をどう読めばよいか分からない方に向けて書いています。3つの型に分けて、それぞれの条件と、1年で見た負担を並べます。どれかが悪いという書き方はしません。自分に合う型を選べるようにするのが目的です。

本サイトは広告およびアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。料金と条件は2026年9月に各社の公式サイトを開いて確認できた範囲のものです。

0円が成り立つ仕組みは、3つに分かれます

手数料0円の3つの型を示すイラスト

東京で会社設立の代行手数料0円をうたっているサービスを実際に開いて確かめると、0円が成り立つ仕組みは大きく3つに分かれます。

  1. 設立後の税務顧問契約が前提。設立時の手数料をとらず、毎月の顧問料で回収する形。東京の税理士法人に多く見られます。
  2. 自社サービスの契約が条件。会計ソフトの年間契約をすると、電子定款の費用を会社が負担する形。会計ソフト会社のサービスに多く見られます。
  3. ツールの利用料そのものが0円。書類を作るところまでが無料で、定款認証と登記申請は利用者か提携専門家が行う形。

1つ目は、設立時の負担が最も軽くなります。実費だけを払えばよく、事務所によっては値引きまで付きます。そのかわり毎月の顧問料が発生します。

2つ目は、会計ソフトをどのみち使うつもりなら、実質的な追加負担はほとんどありません。使わないつもりなら、そのぶんの費用がかかることになります。

3つ目は、費用としてはいちばん軽くなります。そのかわり、定款認証のやりとりと登記の申請が自分の作業として残ります。どこで負担するかが違うだけで、どれも仕組みとしては筋が通っています

手数料0円の3つの型をまとめた図解
どこで採算をとっているかが違うだけです。

出典:消費者庁「「No.1表示」に関する実態調査報告書」(2026年9月時点)

1つ目の型:顧問契約が前提の0円

顧問契約が前提の0円を示すイラスト

東京で会社設立の代行手数料0円を掲げているところの多くが、この型です。設立時の手数料をとらないかわりに、設立後の税務顧問契約を条件にしています。

公式サイトの書き方には差があります。「設立後顧問契約が前提であるため設立手数料を頂かない」と正面から書いている事務所もあれば、「手数料0円サービスは、会社設立後に税理士顧問契約をご希望の方が対象です」と注記の形で書いている事務所もあります。どちらも条件を示している点では同じです。

値引きまで付ける形もあります。設立手数料を55,000円としたうえで、税理士顧問契約とセットなら0円になり、さらに設立後の税理士費用から100,000円の割引をすると案内している事務所があります。港区の事務所では、設立手数料99円で司法書士手数料と定款印紙代を0円とし、さらに10万円の値引きをして、資本金100万円未満なら約6万7,000円で会社設立ができると示しています。

確かめたいのは顧問料の月額と、契約期間の縛りの有無です。この2つが分かれば、1年で見た負担が計算できます。東京の事務所のなかには「税務顧問の契約期間の縛りや追加料金などは一切ありません」と明記しているところもあります。

この型は、どのみち税理士に頼むつもりがある方には合理的です。会社を作れば法人税の申告が毎年必要になりますし、設立初年度に決めることも多くあります。設立の手数料が浮くぶん、素直に得になります。

顧問契約が前提の0円を1年で見た図解
設立時は軽く、1年で見ると顧問料が乗ります。

出典:国税庁「内国普通法人等の設立の届出」(2026年9月時点)

2つ目の型:自社サービスの契約が条件の0円

会計ソフトの契約が条件の0円を示すイラスト

会計ソフト会社が出している会社設立サービスは、利用料そのものが0円です。そのうえで、電子定款の費用について条件付きの負担があります。

あるサービスの公式サイトには、「利用料金は0円。紙定款であれば無料、電子定款の代行は行政書士との委任契約の締結により費用がかかるが、会計ソフトの年間契約により当社が5,000円分を負担する」と書かれています。別のサービスでは、「電子定款作成時に有料のプランを契約すると、行政書士に対する電子定款作成費用(通常税込5,000円)を当社が負担する」と案内しています。

この型は、会計ソフトをどのみち使うつもりなら実質的な追加負担がほとんどないのが特徴です。法人になると記帳と決算が必要なので、会計ソフトを使う前提の方は多いはずです。

一方で、税務顧問契約は条件になっていません。自分で記帳と申告をするつもりの方にとっては、毎月の顧問料が発生しないぶん軽く済みます。

ただし、定款認証と登記申請は自分の作業として残ります。書類が完成しても、公証役場とのやりとりと登記所への申請は自分で進めることになります。会社設立の代行という言葉から想像する「丸投げ」とは違うので、そこは理解したうえで選んでください。

0円の2つの型を比べた図解
残る作業の量が、いちばん大きな違いです。

出典:デジタル庁「法人設立ワンストップサービス」(2026年9月時点)

3つ目の型:ツールの利用料が0円

ツールの利用料が0円であることを示すイラスト

3つ目は、書類を作るところまでが無料で、そこから先は自分で進める形です。会計ソフト会社のサービスも、紙の定款で進めるならこの型になります。

国が用意している法人設立ワンストップサービスも、位置としてはここに近くなります。マイナポータルから設立登記の申請と、設立後の各種届出をまとめて出せる仕組みです。利用料はかかりません。

この型でかかるのは実費だけです。株式会社を電子定款で作り、資本金100万円未満で3要件を満たすなら、登録免許税15万円と定款認証1万5,000円で16万5,000円。合同会社なら登録免許税6万円だけです。本店を置く区市の特定創業支援等事業の証明書があれば、さらに半額になります。

ただし、電子定款を自分で作るには電子署名の環境が必要です。ある行政書士事務所の説明では、電子証明書の発行やシステムの導入で約10万円かかり、電子証明書の発行までに1か月ほどかかるとされています。紙の定款にすると収入印紙が4万円かかるので、電子定款の部分だけを専門家に頼むのが現実的な折衷案になります。

また、法人設立ワンストップサービスを使う場合でも、登記所の受付時間を過ぎた申請は翌業務日の受付になります。会社設立の日を指定したい場合は注意してください。

ツール型でかかる実費を示した図解
いちばん軽い代わりに、自分の作業が残ります。

出典:デジタル庁「法人設立ワンストップサービス」(2026年9月時点)

条件を並べて比べる

0円の条件を並べて比べるイラスト

0円をうたうサービスの条件を、同じ大きさで並べてみます。当サイトでは、比較表に必ず拠点の区市と顧問契約の要否の2列を出すようにしています。条件を注記でしか書かない形では、比べる意味が薄れるからです。

東京で会社設立の代行を頼める依頼先の料金と条件(2026年9月時点の公式サイトの表示)
事業者拠点代行手数料顧問契約の要否株式会社の総額合同会社の総額
ベンチャーサポート税理士法人渋谷区(渋谷本社ほか、日本橋・新宿・池袋・恵比寿・銀座・秋葉原・千駄ヶ谷に拠点)55,000円。税理士顧問契約とセットの場合は0円手数料0円は税理士顧問契約とセットの場合。顧問契約なしなら55,000円電子定款で法定費用合計167,000円(同社の表示。資本金100万円未満・4要件を満たす場合の認証17,000円を含む)。紙定款は207,000円公式サイトのこのページでは合同会社の総額表示を確認できず
税理士法人経営サポートプラスアルファ豊島区(東京都豊島区池袋二丁目47番5号 池袋オンダビル7階)0円(同社の表示。設立後の顧問契約が前提であるため設立手数料をとらないと明記)設立後の顧問契約が前提と公式サイトに明記167,000円〜202,000円(資本金の区分により変動。公式サイトの料金表)60,000円(公式サイトの料金表)
多摩シェルパ行政書士事務所日野市(無料相談室:日野市神明2-14-1。千代田区岩本町と川崎市麻生区にも相談室)株式会社120,000円、合同会社100,000円、一般社団法人120,000円、NPO法人200,000円(公式サイトの表示)税務顧問契約の条件はなし。提携司法書士が管轄法務局へ代理申請し、その報酬も費用に含まれると記載報酬に登録免許税15万円などの実費が加わる(実費は公式サイトで別掲)報酬に登録免許税6万円などの実費が加わる
司法書士中下総合法務事務所新宿区(東京都新宿区新宿2-1-5 パークサイドスクウェア5F)株式会社7万円〜(税込7万7,000円〜)、合同会社6万円〜(税込6万6,000円〜)税務顧問契約の条件はなし(司法書士事務所)。企業法務・顧問契約サービスは別メニュー資本金100万円以上300万円未満の場合 28万4,000円(報酬・税金・実費込み)資本金858万円未満の場合 14万2,000円(報酬・税金・実費込み)
シルク司法書士事務所渋谷区(東京都渋谷区笹塚二丁目1番10号)見積例を掲載(ひとり会社・資本金300万円の株式会社の例)。書面定款で自分でやる場合との差額4万円(ひとり会社は3万円)でトータルサポートを受けられると説明税務顧問契約の条件はなし(司法書士事務所)ひとり会社・資本金300万円の見積例を掲載合同会社の設立にも対応(金額はページ内の見積例を参照)
会社設立完全代行ネットテラス板橋区(東京都板橋区成増二丁目22番9号 ハヤブサビル2階)全国一律9,800円のプランと、電子定款作成・認証プラン16,800円、38,000円のプランを表示「税理士のような強制顧問なし」と明記。月々のランニングコストはかからないとしている練馬区・資本金1,000万円以下・許認可なしの事例で合計257,850円(登記事項証明書と印鑑証明書各1通を含む、消費税別)と表示公式サイトのこのページでは合同会社の総額表示を確認できず
ベンチャーパートナーズ(設立MAXプラン)港区(東京都港区新橋1丁目16-4 りそな新橋ビル6階)設立手数料99円。司法書士手数料と定款印紙代を0円とし、さらに10万円の値引き設立MAXプランは税務顧問契約(月額9,999円から)を締結した人が対象。「税務顧問の契約期間の縛りや追加料金などは一切ありません」と明記。税務顧問契約が不要な場合のプランも別に用意されている約6万7,000円(資本金100万円未満の場合の同社の表示。10万円の値引き後の金額)公式サイトのこのページでは合同会社の総額表示を確認できず
マネーフォワード クラウド会社設立全国オンラインサービス利用料0円(設立手数料0円と表示)税務顧問契約は不要。電子定款作成料を0円にするにはマネーフォワード クラウドの有料プラン契約が条件17万2,000円(同社の比較表。電子定款・定款認証1.7万円・登録免許税15万円の前提)6万5,000円(同社の比較表)
法人設立ワンストップサービス全国オンライン(国のサービス)0円(国のサービス)顧問契約などの条件は一切なし。マイナンバーカードと電子署名の環境が必要実費のみ(登録免許税15万円〜+定款認証)実費のみ(登録免許税6万円〜)
freee会社設立全国オンライン(運営会社の所在地は東京都品川区大崎)サービス利用料0円税務顧問契約は不要。電子定款の費用負担を受けるにはfreee会計の年間契約が条件約16万7,000〜24万2,000円(公式サイトの表示)約6万2,000〜10万2,000円(公式サイトの表示)
司法書士なみき事務所/行政書士&国際貿易Nmk事務所大田区(東京都大田区池上4-6-6。池上7-2-7の創業支援施設「フェムベース」内の会議室も利用可)株式会社・合同会社ともに報酬を明示(総額に含めて表示)税務顧問契約の条件はなし。想定条件(出資者兼役員2名以内、出資金500万円まで、所在地と代表者の住所が首都圏)を明記300,000〜318,000円(郵送代等の実費・消費税・公証役場費用3〜5万円・登録免許税15万円を含む合計)175,000円(郵送代等の実費・消費税・登録免許税6万円を含む合計)
司法書士行政書士吉澤事務所江戸川区(東京都江戸川区西小岩1-21-22 松筑マンション205)報酬77,000円(税込)税務顧問契約の条件はなし(司法書士事務所)総額約268,000円(税込。公証人認証50,000円+定款謄本代2,000円+登録免許税150,000円+報酬77,000円)公式サイトのこのページでは合同会社の総額表示を確認できず
八王子市会社設立センター(サン共同税理士法人)八王子市(東京都八王子市横山町9-11)0円(公式サイトの表示)税務顧問費用の割引には適用条件(新設3年以内、売上300万円未満、法人は1社目に限る)があると明記公式サイトに費用の内訳表を掲載(登録免許税150,000円などを含む)公式サイトに合同会社の費用表示あり
弥生のかんたん会社設立全国オンライン利用は0円から(公式サイトの表示)税務顧問契約は不要公式サイトのトップページでは総額の明示を確認できず公式サイトのトップページでは総額の明示を確認できず
経堂司法書士事務所世田谷区(東京都世田谷区宮坂3-9-4 アルカディア経堂1階)資本金の額などの条件によって金額が異なるため、相談のうえ見積もりと記載「設立後に提携している税理士や公認会計士との顧問契約を締結することを条件に依頼を受けている業者が散見されるが、当事務所ではそのような条件は一切ない」と明記一般的な株式会社の設立なら、実費を含めた費用の総額が35万円以内になることがほとんどと記載公式サイトのこのページでは合同会社の総額表示を確認できず
東京会社設立・起業サポート渋谷区(東京都渋谷区南平台町15-12 南平台AIEビル3F)0円(公式サイトの表示)手数料0円は会社設立後に税理士顧問契約を希望する人が対象と公式サイトに明記実費202,000円(定款認証手数料52,000円+登録免許税150,000円)と表示公式サイトに合同会社の総額の記載は確認できず
税理士法人TOTAL千代田区(東京都千代田区丸の内2-2-1 岸本ビルヂング6階)0円(公式サイトに「当社手数料0円の適用には条件があります。詳細についてはお問い合せください」と記載)「顧問契約は必須ではなく、お客様の自由です」と明記。ただし手数料0円の適用には条件があるとも記載。クラウド会計導入サポートは税理士顧問契約をした顧客に限ると記載公式サイトのこのページでは総額の明示を確認できず公式サイトのこのページでは総額の明示を確認できず
司法書士法人はやみず総合事務所豊島区(東京都豊島区南池袋2-26-4 南池袋平成ビル10階)公式サイトの解説ページでは報酬額の明示を確認できず税務顧問契約の要否についての記載は確認できず(司法書士事務所のため税務顧問はそもそも対象外)株式会社は少なくとも20万円程度の実費がかかると説明(自分で手続きする場合の一般的な説明)合同会社は6万円程度の実費と説明
東京会社設立センター(辻・本郷 税理士法人)東京都内に複数拠点(会社設立の相談窓口となる拠点の区名は公式サイトに記載なし)無料(公式サイトの表示)設立サポートだけでなく顧問税理士としての業務も請け負うと記載。手数料無料の条件が顧問契約かどうかは、ページ本文(料金は画像表示)では確認できず。申し込む前に必ず確認すること128,000円のみで代行と表示(内訳の明示は画像で、テキストでは確認できず)公式サイトに合同会社の場合の記載はあるが金額はテキストで確認できず
freee会社設立×会計事務所SoVa 士業伴走プラン全国オンライン(拠点の所在地は公式ランディングページに記載なし)0円(会計事務所SoVaと顧問契約をすることで会社設立のサポートが0円になると明記)会計事務所SoVaとの顧問契約が条件と公式ページに明記公式ランディングページに株式会社の費用の案内あり公式ランディングページに合同会社の費用の案内あり
会社設立代行センター(小川行政書士事務所)葛飾区(東京都葛飾区堀切4-9-17)このページでは報酬額の明示を確認できず税務顧問契約の条件はなし(行政書士事務所)公式サイトに記載なし公式サイトに記載なし
神保町法務司法書士事務所千代田区(東京都千代田区神田神保町1丁目32番地 大湯ビル303号)公式サイトに記載なし税務顧問契約の条件はなし(司法書士事務所)株式会社なら最低で24万円程度が必要という一般的な説明のみ合同会社なら最低6万円程度という一般的な説明のみ

※ 2026年9月時点の各社公式サイトの表示にもとづきます。記載がない項目は「公式サイトに記載なし」としています。料金・条件は変わることがあるため、申し込む前に必ず公式サイトで確認してください。掲載は当サイト調べです。

この表を見ると、0円をうたっていても条件がまったく違うことが分かります。「設立後の顧問契約が前提」と明記しているところ、「顧問契約は必須ではない」と明記しているところ、「0円の適用には条件がある」とだけ書いているところがあります。

どれが良いという話ではありません。条件が書かれていれば、読む側は判断できます。気をつけたいのは、条件が見つけにくい場所にしか書かれていない場合です。その場合は、問い合わせて口頭でも確かめておいてください。

なお、当サイトのランキングでは、軸4「利用条件のゆるさ」で顧問契約が必須のところは点が伸びません。これは条件の有無を見ているだけで、サービスの質を評価しているわけではありません。顧問契約が前提であっても、その内容に納得できるなら何の問題もありません。

0円の条件を確かめる5項目のチェックリスト
1つ目と2つ目だけでも聞いておくと違います。

出典:消費者庁「令和5年10月1日からステルスマーケティングは景品表示法違反となります。」(2026年9月時点)

実費は、どの型でも0円になりません

実費は0円にならないことを示すイラスト

ここは押さえておいてください。手数料が0円になっても、登録免許税と定款認証の公証人手数料は必ずかかります。これらは国に納めるお金なので、事業者が値引きできるものではありません。

国税庁の税額表では、株式会社の設立登記は資本金の額の1,000分の7で、15万円に満たないときは1件につき15万円です。合同会社は同じ計算で6万円が下限になります。定款認証の公証人手数料は、資本金の額等が100万円未満なら3万円、3要件を満たせば1万5,000円、100万円以上300万円未満なら4万円、それ以外は5万円です。

つまり手数料0円と書いてあっても、株式会社なら16万5,000円前後は必ず出ていきます。「0円で会社が作れる」と読んでしまうと、金額の見込みが大きくずれます。

会社設立の広告で0円という数字が目立つのは、実費の部分が誰に頼んでも同じで、差がつかないからでもあります。差をつけられるのは代行手数料の部分だけなので、そこを0円にして選んでもらう、という競争になります。会社設立を頼む側としては、その競争の構図を知っておくと表示に振り回されずに済みます。

この実費を下げられる唯一の方法が、本店を置く区市町村の特定創業支援等事業の証明書です。証明書があると登録免許税の税率が0.7%から0.35%になり、株式会社なら7万5,000円、合同会社なら3万円が下限になります。

軽減は半額までです残りの半額を補助して負担をなくす制度は、都内の区市町村では確認できていません(2026年9月時点)。また、証明書は本店を置く区市町村のものでなければ使えません。受講した区と本店を置く区が違うと軽減を受けられないので、本店の場所を決めてから受講を申し込んでください。
0円になるものとならないものを分けた比較図
上の2行は、誰に頼んでも必ずかかります。

出典:国税庁「No.7191 登録免許税の税額表」(2026年9月時点)

「限定」「キャンペーン」の表示を見たときは

キャンペーン表示を確かめるイラスト

「期間限定」「毎月◯社限定」といった表示を見ることがあります。こうした表示そのものは、条件が明示されていれば問題ありません。確かめたいのは、自分が適用の対象になるかどうかです。

実際、東京の事務所の公式サイトにも「適用条件:新設3年以内、売上300万円未満の法人・個人の初年度契約の場合(法人の場合は1社目に限る)」というように、適用条件を具体的に書いているところがあります。こう書かれていれば、自分が対象かどうかを自分で判断できます。

消費者庁は、ステルスマーケティングを景品表示法違反としています。また2024年9月には「No.1表示」に関する実態調査報告書を公表し、合理的な根拠のない順位づけを問題としています。当サイトでも、順位は6つの軸の点数から機械的に出しており、その基準を同じページに書くようにしています。

会社設立の代行を選ぶときに、都内で最も安いといった言い切りの表現を見かけたら、何を根拠にした比較なのかを確かめてみてください。比較の範囲と時点が示されていない順位づけは、判断の材料としては弱くなります。

当サイトの点数も、公式サイトに書いてあることだけで機械的につけたものです。対応の丁寧さや相性は測れません。出発点として使い、最後はご自身で問い合わせて決めてください。

表示を読むときの3つの視点をまとめた図解
書いてあれば、読む側が判断できます。

出典:消費者庁「「No.1表示」に関する実態調査報告書」(2026年9月時点)

自分に合う型を選ぶための、たった1つの質問

自分に合う型を選ぶイラスト

3つの型のどれが合うかは、「会社の税務を誰がやるか」という質問ひとつで、ほぼ決まります。

税理士に任せるつもりなら、1つ目の型が合います。どのみち顧問料は発生するので、設立の手数料が0円になるぶんは素直に得です。東京の税理士法人は拠点も多く、選択肢が豊富です。

自分でやるつもりなら、2つ目か3つ目の型が合います。会計ソフトを使う前提なら2つ目、費用をいちばん軽くしたいなら3つ目です。この場合、会社設立の代行も顧問契約を条件としない依頼先を選ぶほうが素直になります。

会社設立の代行を選ぶ順番としては、先に税務の担い手を決めてから依頼先を探すほうが、迷いが少なくなります。会社設立の依頼先を探しながら税理士を決めようとすると、料金の比較と相性の判断が混ざって、決めきれなくなります。

決めきれない場合は、1年目は自分でやってみて、2年目から税理士に頼むという進め方もあります。その場合は、顧問契約を条件としない司法書士事務所に登記だけ頼むのが軽く済みます。東京の司法書士事務所には「税理士のような強制顧問はない」と明記しているところもあります。

会社設立の後にかかるお金も忘れないでください。東京都に事務所を置く法人には、赤字でも法人都民税の均等割がかかります。23区内で資本金等1,000万円以下・従業者50人以下なら年額7万円からです。1年で見た負担を考えるときは、この分も足しておいてください。

自分に合う型の選び方を示した流れ図
最初の質問だけ、先に答えを出してください。

出典:東京都主税局「法人事業税・法人都民税」(2026年9月時点)

まとめ

記事のまとめを示すイラスト

東京の会社設立で見かける手数料0円は、顧問契約が前提の型、自社サービスの契約が条件の型、ツールの利用料そのものが0円の型の3つに分かれます。どれも仕組みとしては筋が通っていて、どこで負担するかが違うだけです。

確かめるのは、条件が何かと、契約期間の縛りがあるかの2つです。この2つが分かれば、1年で見た負担が計算できます。東京の事務所には、条件を公式サイトに正面から書いているところがあります。

そして、実費は0円になりません。株式会社なら16万5,000円前後、合同会社なら6万円前後は必ずかかります。これを下げられるのは、本店を置く区市町村の特定創業支援等事業の証明書だけです。会社設立の費用を抑えたいなら、代行手数料より先にこちらを調べてください。

記事の要点を3つにまとめた図解
3つ目を知っているかどうかで、金額が変わります。

出典:中小企業庁「会社設立時の登録免許税の軽減について」(2026年9月時点)

0円の条件を聞くことは、失礼でも何でもありません

「手数料0円と書いてありますが、条件はありますか」と聞くのは、まったく失礼なことではありません。むしろ、条件を明快に答えてくれる相手かどうかを確かめる質問として、会社設立の代行を選ぶときにいちばん役に立ちます。

実際、東京の事務所のなかには「設立後顧問契約が前提であるため設立手数料を頂かない」と公式サイトに正面から書いているところがあります。こういう書き方をしているところは、聞けばそのまま答えてくれます。

会社設立は一度きりですが、そこで結んだ契約は続きます。設立時に払わなかった数万円より、毎月払う顧問料と、そこで得られるものが釣り合っているかどうか。そこを自分で判断できる状態にしておけば、0円の表示に振り回されずに済みます。

他にもこのようなサイトで検索されていますので、ぜひ見てください

掲載順に優劣の意味はありません。並び順はページごとに変えており、順位付けではありません。いずれも当サイトが実際に検索してURLの存在を確認したサイトです(確認時点の情報のため、移転・終了している場合があります)。

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