東京で会社設立するなら、代行の依頼先を比べて決めるメディア 東京の会社設立を、代行手数料と実費込みの総額と区の制度で比べる

東京で株式会社と合同会社、どちらで作るか|実費の差10万円をどう見るか

会社設立 東京 株式会社 合同会社 編集:合同会社commit / 合同会社FIELD 共同編集部
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この記事は、会社の形態を決めきれていない方に向けたものです

会社設立の相談でいちばん多いのが、「株式会社と合同会社のどちらにすればいいですか」という質問です。費用だけを見れば答えははっきりしていて、合同会社のほうが10万円以上安く済みます。それでも迷うのは、費用以外のことが絡むからです。

この記事は、東京都内で会社設立をしようとしていて、会社の形態を決めきれていない方に向けて書いています。実費の差がどこから生まれるのかを分解して、設立後の運営や税金まで含めた判断材料を並べます。

本サイトは広告およびアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。金額は2026年9月時点で国税庁・日本公証人連合会・東京都主税局のページを確認したものです。

実費の差は、登録免許税と定款認証から生まれます

株式会社と合同会社の費用の差を示すイラスト

会社設立の実費のうち、株式会社と合同会社で違うのは2つだけです。登録免許税定款認証の公証人手数料です。

国税庁の税額表によると、株式会社の設立登記の登録免許税は資本金の額の1,000分の7で、15万円に満たないときは1件につき15万円です。合同会社は同じ1,000分の7で、6万円に満たないときは6万円です。この時点で9万円の差があります。

定款認証は、株式会社では必要ですが合同会社では不要です。株式会社の公証人手数料は、資本金の額等が100万円未満なら3万円、100万円以上300万円未満なら4万円、それ以外なら5万円です。100万円未満の区分で3つの条件を満たせば1万5,000円になります。

つまり、株式会社には最低でも1万5,000円の定款認証の手数料が乗ります。謄本代も1枚250円かかります。合同会社にはこれがまるごとありません。

収入印紙は、どちらも紙の定款なら4万円かかります。電子定款にすれば不要です。合同会社でも紙の定款なら印紙は必要なので、ここは会社の形態とは関係ありません。

会社設立の代行に見積もりを頼むときは、株式会社と合同会社の両方の総額を出してもらうと比べやすくなります。東京の依頼先の多くが、形態別の料金表を出しています。同じ条件での金額を並べれば、10万円の差が実感として分かります。

まとめると、電子定款で作った場合の実費は、株式会社が16万5,000円から、合同会社が6万円からです。差は10万5,000円になります。

実費の内訳を株式会社と合同会社で比べた図解
差の中身は、上の2行だけです。

出典:国税庁「No.7191 登録免許税の税額表」(2026年9月時点)

区市の証明書があると、差はさらに開きます

証明書があると差が開くことを示すイラスト

本店を置く区市町村の特定創業支援等事業の証明書があると、登録免許税の税率が0.7%から0.35%になります。中小企業庁のページによると、株式会社は7.5万円に満たないときは7.5万円、合同会社は3万円に満たないときは3万円です。

この軽減を使うと、電子定款で作った場合の実費は株式会社が9万円から、合同会社が3万円からになります。差は6万円に縮まります

軽減の額そのものは、株式会社のほうが大きくなります。株式会社は7万5,000円下がり、合同会社は3万円下がるからです。つまり、株式会社を選ぶ方ほどこの制度の値打ちが大きくなります。

東京は23区と26市すべてが特定創業支援等事業の認定を受けています。本店をどこに置いても手が届く可能性があります。ただし受講に1か月以上かかるので、会社設立の1か月半から2か月前には動き始める必要があります。

会社設立の日程を組むときは、この受講の期間を先に入れてください。区によっては証明書の交付まで1週間ほどかかります。港区のように窓口で即日発行する区もありますが、渋谷区のようにオンライン申請のみで1週間かかる区もあります。

会社設立の代行を頼む場合も、この証明書の取得は本人が行います。代わりに受けてもらうことはできません。ただし制度の存在を教えてくれるかどうかは依頼先で差が出るので、話に出てこなければ自分から聞いてみてください。

なお、軽減されるのは半額までです。残りを補助して負担をなくす制度は、都内の区市町村では確認できていません(2026年9月時点)。

証明書がある場合の実費を示した図解
差は10万5,000円から6万円に縮まります。

出典:中小企業庁「会社設立時の登録免許税の軽減について」(2026年9月時点)

代行手数料に差があるかどうか

代行手数料の差を示すイラスト

会社設立の代行を頼む場合、株式会社と合同会社で手数料が違うことがあります。合同会社のほうが工程が少ないぶん、安く設定されているのが一般的です。

東京の司法書士事務所の公式サイトを見ると、「株式会社7万円〜(税込7万7,000円〜)、合同会社6万円〜(税込6万6,000円〜)」というように、形態ごとに報酬を分けて示しているところがあります。

行政書士事務所でも「株式会社120,000円、合同会社100,000円」というように、形態別の料金を出しているところがあります。

総額で示している事務所もあります。「株式会社は郵送代等の実費や消費税、公証役場費用と登録免許税を含めて300,000〜318,000円、合同会社は175,000円」というように、想定条件つきで並べている例です。

手数料の差は1万円から3万円程度が多く、実費の差10万5,000円と比べると小さいことが分かります。つまり、形態を選ぶことの費用への影響は、ほとんどが実費の差で説明できます。

東京の依頼先が示している株式会社と合同会社の金額(2026年9月時点の公式サイトの表示)
事業者拠点株式会社の総額合同会社の総額代行手数料顧問契約の要否
ベンチャーサポート税理士法人渋谷区(渋谷本社ほか、日本橋・新宿・池袋・恵比寿・銀座・秋葉原・千駄ヶ谷に拠点)電子定款で法定費用合計167,000円(同社の表示。資本金100万円未満・4要件を満たす場合の認証17,000円を含む)。紙定款は207,000円公式サイトのこのページでは合同会社の総額表示を確認できず55,000円。税理士顧問契約とセットの場合は0円手数料0円は税理士顧問契約とセットの場合。顧問契約なしなら55,000円
税理士法人経営サポートプラスアルファ豊島区(東京都豊島区池袋二丁目47番5号 池袋オンダビル7階)167,000円〜202,000円(資本金の区分により変動。公式サイトの料金表)60,000円(公式サイトの料金表)0円(同社の表示。設立後の顧問契約が前提であるため設立手数料をとらないと明記)設立後の顧問契約が前提と公式サイトに明記
多摩シェルパ行政書士事務所日野市(無料相談室:日野市神明2-14-1。千代田区岩本町と川崎市麻生区にも相談室)報酬に登録免許税15万円などの実費が加わる(実費は公式サイトで別掲)報酬に登録免許税6万円などの実費が加わる株式会社120,000円、合同会社100,000円、一般社団法人120,000円、NPO法人200,000円(公式サイトの表示)税務顧問契約の条件はなし。提携司法書士が管轄法務局へ代理申請し、その報酬も費用に含まれると記載
司法書士中下総合法務事務所新宿区(東京都新宿区新宿2-1-5 パークサイドスクウェア5F)資本金100万円以上300万円未満の場合 28万4,000円(報酬・税金・実費込み)資本金858万円未満の場合 14万2,000円(報酬・税金・実費込み)株式会社7万円〜(税込7万7,000円〜)、合同会社6万円〜(税込6万6,000円〜)税務顧問契約の条件はなし(司法書士事務所)。企業法務・顧問契約サービスは別メニュー
シルク司法書士事務所渋谷区(東京都渋谷区笹塚二丁目1番10号)ひとり会社・資本金300万円の見積例を掲載合同会社の設立にも対応(金額はページ内の見積例を参照)見積例を掲載(ひとり会社・資本金300万円の株式会社の例)。書面定款で自分でやる場合との差額4万円(ひとり会社は3万円)でトータルサポートを受けられると説明税務顧問契約の条件はなし(司法書士事務所)
会社設立完全代行ネットテラス板橋区(東京都板橋区成増二丁目22番9号 ハヤブサビル2階)練馬区・資本金1,000万円以下・許認可なしの事例で合計257,850円(登記事項証明書と印鑑証明書各1通を含む、消費税別)と表示公式サイトのこのページでは合同会社の総額表示を確認できず全国一律9,800円のプランと、電子定款作成・認証プラン16,800円、38,000円のプランを表示「税理士のような強制顧問なし」と明記。月々のランニングコストはかからないとしている
ベンチャーパートナーズ(設立MAXプラン)港区(東京都港区新橋1丁目16-4 りそな新橋ビル6階)約6万7,000円(資本金100万円未満の場合の同社の表示。10万円の値引き後の金額)公式サイトのこのページでは合同会社の総額表示を確認できず設立手数料99円。司法書士手数料と定款印紙代を0円とし、さらに10万円の値引き設立MAXプランは税務顧問契約(月額9,999円から)を締結した人が対象。「税務顧問の契約期間の縛りや追加料金などは一切ありません」と明記。税務顧問契約が不要な場合のプランも別に用意されている
マネーフォワード クラウド会社設立全国オンライン17万2,000円(同社の比較表。電子定款・定款認証1.7万円・登録免許税15万円の前提)6万5,000円(同社の比較表)サービス利用料0円(設立手数料0円と表示)税務顧問契約は不要。電子定款作成料を0円にするにはマネーフォワード クラウドの有料プラン契約が条件
法人設立ワンストップサービス全国オンライン(国のサービス)実費のみ(登録免許税15万円〜+定款認証)実費のみ(登録免許税6万円〜)0円(国のサービス)顧問契約などの条件は一切なし。マイナンバーカードと電子署名の環境が必要
freee会社設立全国オンライン(運営会社の所在地は東京都品川区大崎)約16万7,000〜24万2,000円(公式サイトの表示)約6万2,000〜10万2,000円(公式サイトの表示)サービス利用料0円税務顧問契約は不要。電子定款の費用負担を受けるにはfreee会計の年間契約が条件
司法書士なみき事務所/行政書士&国際貿易Nmk事務所大田区(東京都大田区池上4-6-6。池上7-2-7の創業支援施設「フェムベース」内の会議室も利用可)300,000〜318,000円(郵送代等の実費・消費税・公証役場費用3〜5万円・登録免許税15万円を含む合計)175,000円(郵送代等の実費・消費税・登録免許税6万円を含む合計)株式会社・合同会社ともに報酬を明示(総額に含めて表示)税務顧問契約の条件はなし。想定条件(出資者兼役員2名以内、出資金500万円まで、所在地と代表者の住所が首都圏)を明記
司法書士行政書士吉澤事務所江戸川区(東京都江戸川区西小岩1-21-22 松筑マンション205)総額約268,000円(税込。公証人認証50,000円+定款謄本代2,000円+登録免許税150,000円+報酬77,000円)公式サイトのこのページでは合同会社の総額表示を確認できず報酬77,000円(税込)税務顧問契約の条件はなし(司法書士事務所)
八王子市会社設立センター(サン共同税理士法人)八王子市(東京都八王子市横山町9-11)公式サイトに費用の内訳表を掲載(登録免許税150,000円などを含む)公式サイトに合同会社の費用表示あり0円(公式サイトの表示)税務顧問費用の割引には適用条件(新設3年以内、売上300万円未満、法人は1社目に限る)があると明記
弥生のかんたん会社設立全国オンライン公式サイトのトップページでは総額の明示を確認できず公式サイトのトップページでは総額の明示を確認できず利用は0円から(公式サイトの表示)税務顧問契約は不要
経堂司法書士事務所世田谷区(東京都世田谷区宮坂3-9-4 アルカディア経堂1階)一般的な株式会社の設立なら、実費を含めた費用の総額が35万円以内になることがほとんどと記載公式サイトのこのページでは合同会社の総額表示を確認できず資本金の額などの条件によって金額が異なるため、相談のうえ見積もりと記載「設立後に提携している税理士や公認会計士との顧問契約を締結することを条件に依頼を受けている業者が散見されるが、当事務所ではそのような条件は一切ない」と明記
東京会社設立・起業サポート渋谷区(東京都渋谷区南平台町15-12 南平台AIEビル3F)実費202,000円(定款認証手数料52,000円+登録免許税150,000円)と表示公式サイトに合同会社の総額の記載は確認できず0円(公式サイトの表示)手数料0円は会社設立後に税理士顧問契約を希望する人が対象と公式サイトに明記
税理士法人TOTAL千代田区(東京都千代田区丸の内2-2-1 岸本ビルヂング6階)公式サイトのこのページでは総額の明示を確認できず公式サイトのこのページでは総額の明示を確認できず0円(公式サイトに「当社手数料0円の適用には条件があります。詳細についてはお問い合せください」と記載)「顧問契約は必須ではなく、お客様の自由です」と明記。ただし手数料0円の適用には条件があるとも記載。クラウド会計導入サポートは税理士顧問契約をした顧客に限ると記載
司法書士法人はやみず総合事務所豊島区(東京都豊島区南池袋2-26-4 南池袋平成ビル10階)株式会社は少なくとも20万円程度の実費がかかると説明(自分で手続きする場合の一般的な説明)合同会社は6万円程度の実費と説明公式サイトの解説ページでは報酬額の明示を確認できず税務顧問契約の要否についての記載は確認できず(司法書士事務所のため税務顧問はそもそも対象外)
東京会社設立センター(辻・本郷 税理士法人)東京都内に複数拠点(会社設立の相談窓口となる拠点の区名は公式サイトに記載なし)128,000円のみで代行と表示(内訳の明示は画像で、テキストでは確認できず)公式サイトに合同会社の場合の記載はあるが金額はテキストで確認できず無料(公式サイトの表示)設立サポートだけでなく顧問税理士としての業務も請け負うと記載。手数料無料の条件が顧問契約かどうかは、ページ本文(料金は画像表示)では確認できず。申し込む前に必ず確認すること
freee会社設立×会計事務所SoVa 士業伴走プラン全国オンライン(拠点の所在地は公式ランディングページに記載なし)公式ランディングページに株式会社の費用の案内あり公式ランディングページに合同会社の費用の案内あり0円(会計事務所SoVaと顧問契約をすることで会社設立のサポートが0円になると明記)会計事務所SoVaとの顧問契約が条件と公式ページに明記
会社設立代行センター(小川行政書士事務所)葛飾区(東京都葛飾区堀切4-9-17)公式サイトに記載なし公式サイトに記載なしこのページでは報酬額の明示を確認できず税務顧問契約の条件はなし(行政書士事務所)
神保町法務司法書士事務所千代田区(東京都千代田区神田神保町1丁目32番地 大湯ビル303号)株式会社なら最低で24万円程度が必要という一般的な説明のみ合同会社なら最低6万円程度という一般的な説明のみ公式サイトに記載なし税務顧問契約の条件はなし(司法書士事務所)

※ 2026年9月時点の各社公式サイトの表示にもとづきます。記載がない項目は「公式サイトに記載なし」としています。料金・条件は変わることがあるため、申し込む前に必ず公式サイトで確認してください。掲載は当サイト調べです。

形態による費用の差をまとめた図解
差の大半は、実費で説明できます。

出典:消費者庁「「No.1表示」に関する実態調査報告書」(2026年9月時点)

設立後の運営で変わること

設立後の運営の違いを示すイラスト

設立の費用だけでなく、会社を続けるあいだの手間にも違いがあります。

株式会社には決算公告の義務があります。官報に載せる場合は掲載料がかかりますし、電子公告にする場合はその方法を定款で定めます。合同会社にはこの義務がありません。

役員の任期も違います。株式会社の取締役には任期があり、任期が来たら重任の登記が必要です。登記には登録免許税がかかります。合同会社の業務執行社員には任期がないので、この手間がありません。

一方で、法人都民税の均等割はどちらも同じです。東京都主税局のページによると、23区内に事務所を置く法人で資本金等の額が1,000万円以下・従業者数50人以下なら年額7万円からで、これは会社の形態にかかわらずかかります

法人税の計算方法も同じです。合同会社だから税金が安いということはありません。社会保険の扱いも同じで、役員が自分ひとりでも報酬を出すなら原則として加入します。

つまり、税金では差がつかず、手続きの手間で差がつくという関係です。会社設立の後の負担を軽くしたいなら、合同会社が有利になります。

設立後の違いをまとめた比較図
税金では差がつきません。手間で差がつきます。

出典:東京都主税局「法人事業税・法人都民税」(2026年9月時点)

対外的な見え方の違い

対外的な見え方の違いを示すイラスト

費用でも税金でも合同会社が有利なのに、それでも株式会社を選ぶ方が多いのは、対外的な見え方があるからです。

帝国データバンクの2025年の調査によると、全国で新しく設立された法人15万6,525社のうち、株式会社が10万591社、合同会社が4万4,998社でした。合同会社は前年比6.8%増で2000年以降最多となり、株式会社と合同会社で全体の9割を超えています。

合同会社が増えているのは事実ですが、まだ株式会社のほうが倍以上多いのも事実です。取引先によっては、合同会社という形態に慣れていないことがあります。

大企業の購買のルールで「取引先は株式会社に限る」と決められていることもあります。この場合、合同会社では取引の入口で止まります。10万円の差で商談を失うのは、明らかに割に合いません

会社設立の代行に相談するときも、どんな取引先を想定しているかを伝えてください。業種によっては「この業界なら株式会社のほうが無難です」といった実感のある助言が返ってくることがあります。東京は会社設立の件数が多いぶん、代行の側にも事例が蓄積されています。

逆に、消費者相手の事業なら、会社の形態が問われる場面はほとんどありません。飲食店や小売店で「合同会社だから買わない」という人はいないでしょう。

つまり取引先が誰かで決まるということです。会社設立の前に、想定している取引先に「合同会社でも取引できますか」と聞いてみるのがいちばん確実です。

新設法人の内訳をまとめた図解
合同会社は増えていますが、まだ株式会社が多数です。

出典:帝国データバンク「2025年「新設法人」動向調査」(2026年9月時点)

資金調達の見通しで決まることもあります

資金調達の違いを示すイラスト

もうひとつの分かれ目が、資金調達の見通しです。

合同会社は株式を発行できません。外部から出資を受けるには社員として迎えることになり、株式のように持分を細かく設計するのが難しくなります。将来、投資家から出資を受ける予定があるなら株式会社です。

一方、融資については形態による差がほとんどありません。東京都の制度融資も日本政策金融公庫も、合同会社を対象から外してはいません。審査で見られるのは事業計画と自己資金と経験です。

東京都の創業助成事業も、「都内創業予定者又は創業して5年未満の中小企業者等」が対象で、会社の形態は問われていません。

本店を置く区市町村の特定創業支援等事業の証明書も、株式会社でも合同会社でも取れます。登録免許税の軽減も、どちらの形態でも受けられます。

つまり、公的な支援の場面では形態の差はほとんどありません。差が出るのは、株式を使った資金調達をするかどうかです。そこの見通しが立っていないなら、合同会社で始めて、必要になったら株式会社に組織変更することもできます。

資金調達での違いをまとめた比較図
差が出るのは、いちばん上の行だけです。

出典:TOKYO創業NET「東京都中小企業制度融資(創業)」(2026年9月時点)

後から株式会社に変えることもできます

組織変更を示すイラスト

合同会社で始めて、後から株式会社に変えることはできます。組織変更という手続きです。

ただし、そのときにあらためて費用がかかります。登記の手続きが必要ですし、債権者保護の手続きも必要になります。最初から株式会社で作るより高くつくことになります。

それでも、事業が伸びるかどうか分からない段階で株式会社の費用をかけるより、まず合同会社で始めてみるという判断はあり得ます。実費の差は10万5,000円ですが、決算公告や役員の任期の手間も省けるからです。

逆に、株式会社から合同会社に変えることもできます。こちらのほうが選ぶ方は少ないですが、手続きとしては用意されています。

会社設立の時点で完璧に決める必要はありません。事業の見通しが立っていない段階なら、軽いほうから始めるという考え方は合理的です。

会社設立の代行を扱う事務所は、組織変更の登記も扱っています。そのときにまた同じ事務所に頼めるので、最初の会社設立で一度付き合っておくと、次の相談がしやすくなります。

会社設立の代行に相談するときに、「将来株式会社にするかもしれない」と伝えておくと、そのときの手続きや費用の目安も教えてもらえます。

後から変える場合の要点をまとめた図解
変えられますが、そのときの費用はかかります。

出典:法務省「商業・法人登記のオンライン申請について」(2026年9月時点)

東京で会社設立するときの、形態別の実務

形態による手続きの違いを示すイラスト

東京で会社設立をするときの手続きの相手は、株式会社でも合同会社でも同じです。

設立登記の申請先は、本店を置く区市を管轄する登記所です。東京では23の登記所が商業・法人登記を扱っています。庁の名前と管轄の区が一致しない庁があるので、区名から推測せずに管轄区域一覧で確かめてください。

違うのは、合同会社には公証役場が関係しないことです。定款認証が不要なので、公証役場とのやりとりが発生しません。そのぶん工程が少なく、日数も短くなります。

設立後の届出先も同じです。都税事務所への法人設立・設置届出書は開始・設置の日から15日以内、年金事務所への新規適用届は事実の発生から5日以内。税務署への届出も同じです。

23区の法人事業税・法人都民税の課税事務は9つの都税事務所が分担していて、本店の区にある都税事務所が所管とは限りません。これも形態にかかわらず同じです。

つまり、東京で会社設立をする手間は合同会社のほうが公証役場の分だけ軽い、という違いになります。

形態による工程の違いを示した流れ図
合同会社は、3つ目がまるごとありません。

出典:東京法務局「不動産登記/商業・法人登記の管轄区域一覧」(2026年9月時点)

まとめ

記事のまとめを示すイラスト

東京で会社設立をするときの実費は、電子定款で作った場合、株式会社が16万5,000円から、合同会社が6万円からです。本店を置く区市町村の証明書があれば、9万円と3万円になります。差の中身は、登録免許税の9万円と定款認証の有無です。

設立後は、株式会社に決算公告の義務と役員の任期があり、合同会社にはありません。一方で、法人都民税の均等割も法人税の計算も社会保険も同じです。税金では差がつかず、手続きの手間で差がつきます。

決め手になるのは、取引先が誰かです。法人相手の仕事で相手の購買ルールに載る必要があるなら株式会社、消費者相手や少人数で完結する事業なら合同会社。迷ったら、想定している取引先に「合同会社でも取引できますか」と聞いてみてください。

記事の要点を3つにまとめた図解
3つ目で、たいていは決まります。

出典:日本公証人連合会「Q3 定款の認証に要する費用、株式会社設立の費用等はいくらですか。」(2026年9月時点)

取引先が誰かで決めるのが、いちばん外れません

費用の差は10万円です。会社を続けるあいだのことを考えると、この10万円は決め手としては小さいほうに入ります。決め手になるのは、取引先が誰かです。

法人相手の仕事が中心で、相手の与信や購買のルールに載る必要があるなら株式会社。消費者相手の事業や、自分と少人数で完結する事業なら合同会社。この線引きで、ほとんどの場合は決まります。

迷ったら、想定している取引先に聞いてみるのがいちばん確実です。「合同会社でも取引できますか」と。会社設立の前にその答えが分かれば、10万円の差で悩む必要はなくなります。

他にもこのようなサイトで検索されていますので、ぜひ見てください

掲載順に優劣の意味はありません。並び順はページごとに変えており、順位付けではありません。いずれも当サイトが実際に検索してURLの存在を確認したサイトです(確認時点の情報のため、移転・終了している場合があります)。

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